北朝鮮製OS「Red Star OS 3.0」のインストール時の表示言語をハングルから英語に変更します。
目的
北朝鮮が国家として開発するOSに「Red Star OS」があります。FedoraベースのLinux OSとなります。
「Red Star OS」については、英語版Wikipediaとハングル版Wikipediaが詳しいです。
インストール時の言語もOS表示言語もハングルとなりますが、Linuxベースなので他の言語に変更できるはずです。OS表示言語はロケール(locale)で簡単に変えられるはずなので、今回はインストール時の言語を英語に変更してみます。
「Red Start OS」にはいくつかVersionがありますが、今回は「Red Star OS 3.0 Desktop」を使用します。
「Red Start OS 3.0 Desktop」のUIはMacOSに似せた作りとなっています。
インストール時の言語の変更
インストールISOの入手
インストールISOは、Google検索すると見つかります。ハッシュ値は以下の通りです。
名前:redstar_desktop3.0_sign.iso サイズ: 2614644736 バイト (2493 MiB) SHA1: 3EB7CA51105614F3716CEB7DAD0CEDA9BA0F906A SHA256: 895AD0E01AE0D35A65E9AC42DD34D0A1D685D6DFA331CE5B4F24BBC753439BE3
設定ファイルの書換え
インストーラの設定ファイル「.\isolinux\isolinux.cfg」を開き、langを「ko」から「en」に変更する。
[変更前] append initrd=initrd.img quiet lang=ko keymap=us selinux=1 [変更後] append initrd=initrd.img quiet lang=en keymap=us selinux=1
ブータブルISOの作成
ブータブルISOを作成します。「cdrtfe-1.5.8portable」を使いました。
参考:【 ブートCD/DVDを作成する 】 | 日経クロステック(xTECH)
「cdrtfe-1.5.8portable」をダウンロードして解凍する。
「.\tools\cdrtools」にある「mkisofs.exe」を使います。
「.\tools\cygwin\cygwin1.dll」を「mkisofs.exe」と同じフォルダにコピペします。
> cd <iso化するフォルダ/ディレクトリのパス> > mkisofs.exe -v -r -J -o ../redstar_desktop3.0_en.iso -b isolinux/isolinux.bin -c isolinux/boot.cat -no-emul-boot -boot-load-size 4 -boot-info-table . -o 出力ファイルパス -b ブート・イメージ -c ブート・カタログ
ISOができます。
確認結果
作成したISOからインストールします。
大部分は英語になりました。一部ハングルが残りますが、テキストではなく画像のためか英語訳が無いからだと思われます。
ちなみに、「en」の部分を「ja」や「jp」に変更しても。日本語にはできませんでした。
インストール画面
左が「ハングル(ko)」、右が「英語(en)」になります。